徳島県徳島市に住んでいる秀美、22歳です。
社会人になると学生の頃とは違い、異性と仲良くなるのが難しいです。
私は外見でモテるタイプではありません。その分、工夫をしました。モテる為にやった事を紹介します。
好きな人ができたからです。
私は学生の頃から彼氏はいましたが、人を好きになった事がありませんでした。
だから、顔の割にはモテた方だと思います。いつも堂々と自然体で落ち着いた様子を醸し出していると、強さを感じてもらえるようで今までは身近な距離に異性がいました。
スポーツをやっており、男性同士のような友達付き合いが得意だったので彼氏を簡単に作りやすかったです。
しかし、社会人になってから男性との距離ができ過ぎて、このままでは一生仕事ばかりに追われ、彼氏どころか男友達すら作れない人生になるのではないかという不安に苛まれました。
その為、どうやったら今までのような恋愛ができるかを知る為に元彼氏に尋ねてみました。
男性という生き物は10代のうちは、優しさで付き合えるそうです。
しかし、好みのタイプはありますが、20代以降の結婚を視野に入れる段階になると美人を好むと聞きました。
だから、私が好きになった人は私を好きになってくれないのかと納得がいきました。
しかし、諦めきれませんでした。
彼の好みに添えるように彼の周辺を調べ尽くしました。
まずは、彼の好みの女性をリサーチしました。
彼自身に尋ねたり、彼のご友人や仕事仲間、周辺の方にも聞いて回りました。
なかなか交遊関係の激しい人だったので、60人以上の色々な職業の方や元彼女、怪しい関係にあるという情報を得ただけの女性に恥を偲んで詳細を伺ったのです。
その結果、彼が好きになる人は美人ではなく、常識のある女性だという事がわかりました。
しかし、それが1番難しかったです。
そもそも常識のある女性が職場でしか会えない彼に告白できる筈もないと思ったからです。
好きなタイプを一生懸命彼に聞いている時点で、私に常識があるとは思われないであろう事実に衝撃を受けました。
どうすればよいかをひたすら考えて、今からでも彼との距離を少し取って近寄り過ぎないように努力しようと努めました。
そうすると、何となく気にしてくれるようになったのか彼の方から言葉を投げ掛けてくれるようになったのです。1か月の辛抱でした。
その後、また色々と聞いてしまったので完全に好きだとバレていましたが、プレゼントを渡す時に趣味がわかっていると相手の迷惑にならないのでよかったです。
その人その人の個性に合わせていけば、身近な存在になる事は意外と容易いのだと証明されたような実感がありました。
ランニング等のダイエット。
見た目も大切なのかと思い、毎日仕事の後に10kmのランニングをしました。
ジムに行ったり、家の近所をランニングしたりしました。
ストイックにやっていると、足も背中も絞まって、3か月後には体全体が2回りも小さくなり、女性らしい体型を手にする事ができました。
そのおかげで自分から明るく話かけやすくなり、自信も涌いてきました。
10kg痩せたので別人のような痩せ体型でいられました。
身に付ける物も可愛い物に変えてみたり、メイクの仕方もナチュラルになったり、雰囲気が変化して気持ちまで優しくなれました。
その所為か違う男性からも言い寄られるようになり、彼に相談するフリをして悩みを聞いてもらう事ができたのです。
告白をしてくれた男性には保留という事にしてもらい、彼にその旨を伝えてどうすればよいかを聞いてみました。
正直、私の事を好きではないと思うので賭けに近かったのですが、「やめておけ。」と印象が悪い訳でもない男性に対しての評価を下してくれたのです。
嫉妬してくれているのかと思い、嬉しくなって告白をされる度に彼に相談をするようになりました。
いい匂いにして男性の鼻をくすぐってみました。
いい匂いにすると男性に好かれるというのは、この世の常だと聞きました。
しかし、今まで私は香水を付けた事がありません。い草のような畳の匂いが安心する、香水臭いよりは漢方薬のような君の匂いが好きだよと言われた経験しかありませんでした。
その事を友達の女性に話すとそれはあなたの為に言った嘘だと笑われ、香水を勧められました。
シャネル等のブランド物がいいようです。
また、男性によって好みが違うというので、休みの日にそごう等のデパートに行って香水の匂いを嗅いでは頭を捻らせる日々が続きました。
彼自身は香水に興味が無いそうなので、何が好みかわからなくなり、気付くと知らぬ間に一緒に買い物に付き合わせていたのです。
これでもない、あれでもないと不細工な顔をしながら商品を探していた私の顔を見て彼が笑ってくれたのが嬉しかったです。
結局、彼の好きなブランドはシャネルでもブルガリでもなく、LUXのシャンプーの匂いでした。
意味はなかったけど、収穫のあった工夫となりました。
あまりに焦った顔をしていたので、同情してデートしてくれたのだと思います。
友達になり、デートを重ねて付き合えるようになりました。
始めは興味が無いのが丸わかりの残酷な片想いだったのですが、話したりするようになったおかげで私の中身を知ってもらえ、何回かデートを繰り返す内に好きになってもらえました。
デパートに行ったのをきっかけに香川県や大阪府へのドライブに連れて行ってもらえるようになり、出会って4か月程過ぎた頃、段々仲良くなっているんではないかと思い、自分から告白しようと彼を呼び出しました。
少し気が早いかとも思ったのですが、好き過ぎて彼が他の人と話しているだけでも苛立ちが止まらなくなったのです。
こんな気持ちは、初めてでした。今までの人生で誰かに奪われたくない人なんていなかったので、これが人を好きになる気持ちなんだと認識しました。
体感に感情が響いているような頻脈や心臓が飛び出てしまいそうな緊張感が耐えられない所まで押し寄せて来たのです。
もう息すらできないと感じたので思い切って言葉を発しようとした時、彼の方から「好きです。付き合って下さい。」と言ってもらえました。
阪神が優勝した時よりも、憧れていた高校に合格した時よりも嬉しかったです。もう何も要らないと思えるくらい幸せでした。